突然ですが、当店は「白い粉」を作っています…
そうです。かぜ薬です。
2種類作っています。
作り方は似たようなものなので、作り方の複雑なかぜ薬、感冒剤13号Aを紹介します。
(1日分=3包あたり)
アセトアミノフェン 0.36g
エテンザミド 0.9g
クロルフェニラミンマレイン酸1% 0.75g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩散10% 0.6g
カフェイン 0.075g
ジヒドロコデインリン酸塩散1% 2.4g
乳糖 適量
どれも白い粉なので、間違わないように付箋を貼ります。
でも、画像をよく見ていただければ分かると思いますが、粒子の大きさが違います。
例えば、アセトアミノフェンは近くで見るとこんな感じ。
結晶性でサラサラです。
エテンザミドはこんな感じでネットリです。
ここが作り方の1つ目のポイントです。
このままだと均一に混合されにくい。
まずは、結晶性のアセトアミノフェン、カフェイン、乳糖を乳鉢で潰します。
次に混ぜていくのですが、量の少ない順に混ぜていきます 。
ただし、アセトアミノフェンは飛散性が高いのでエテンザミドの後が良いと教科書に書いていたのでそれに倣います。
カフェイン
→dlメチルエフェドリン塩酸塩散10%
→エテンザミド
→アセトアミノフェン
→クロルフェニラミンマレイン酸1%
→乳糖
→ジヒドロコデインリン酸塩散1%
の順で混ぜます。
どこかの段階で乳鉢に入りきらなくなるので、ステンレスボウルに移します。
全部いれたら、鋼鉄球をいくつか入れて上に同じボウルを被せて
テープで止めて
振り混ぜます。
ここで注意点。
感冒剤13号Aの作り方に慣れてしまうと「これくらいで大丈夫」と混合が甘くなります。
「念の為、あと1分混ぜる」という感覚、常に初心を忘れないことが大事です。
混合が終わったら、散剤としての規格を満たすために18号と30号篩にかけます。
篩にかけるのは、しっかり混ぜるという目的もあります。
お菓子作りのようにトントンとふるってしまうとせっかく混ぜた成分が不均一になってしまいます。
このため、押し込むように篩を通します。
後は機械で分包して完成です。
この薬、特長がないんです。
普通のかぜ薬です。
ほんのちょっと違うと言えば、dl-メチルエフェドリン(咳止めの成分)がちょっと多いくらいです。
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