姫路市飾磨の調剤薬局
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酸化マグネシウムが効かない。次の選択肢は?

酸化マグネシウムは塩類下剤という分類に属しています。塩類下剤はクセになりにくく、おなかが痛くなりにくい下剤です。慢性便秘の最初に選ぶ薬としては非常に良いものでしょう。一方で、刺激性下剤と比較して効果が弱いというデメリットもあります。

こういった背景から、「酸化マグネシウムを服用しているが効かない。次の選択肢は?」といった状況におかれる方も多いかと思います。

そういった方に何か役に立てればと思います。

 

どんな商品のこと?

こんな感じの商品です。

水分をちゃんと取っているか確認

最初に確認するべきことです。酸化マグネシウムは水分を吸収することで便を軟らかくする作用があります。ということは十分な水分がなければ効果が発揮しづらいということです。まずは水分を十分に摂取しましょう。

薬をどう変える?

しつこいけど生活習慣の再確認

水分もちゃんと取っている。じゃあ次の手を考える段階です。

でも、生活習慣をもう一度見直しましょう。やれるだけのことはやってみるという姿勢は大事です。

(参考)便秘のときに試したい薬以外の改善方法

その上でダメなら薬を変えるしかありません。

便秘薬を変えるしかない。候補は?

塩類下剤でダメなら、選択肢は刺激性下剤しかないというのが現状です。刺激性下剤のデメリットはクセになりやすいという点と刺激による腹痛です。したがって、順当な選択肢は刺激の弱い便秘薬の頓服でしょう。

どう変える?追加する?差し替える?

追加して2つの便秘薬を飲むべきか、変えてしまって1つの便秘薬を飲むべきか、どちらが良いか考えてみましょう。医療用医薬品では塩類下剤をベースに、刺激性下剤を頓服で使うということはしばしば見られます。併用することで出来るだけ刺激性下剤を使用しないという工夫です。処方せんを薬局に持って行って2つの便秘薬を使用するというのは全く問題はありません。

じゃあ、効き目の弱めのセンナをほんのちょとだけ頓服で追加して…

ところが一般用医薬品ではそれは認められていません。一般用医薬品の添付文書を見てみましょう。

1.本剤を服用している間は、次の医薬品を服用しないでください
他の瀉下薬(下剤)

引用)健栄製薬 酸化マグネシウムE便秘薬

便秘薬の併用はダメですね。まるっきり薬を変えてしまって、1つの商品だけを使うしかありません。薬局としても、医療用では併用しても安全と言って渡しておきながら、一般用ではダメと言わざるを得ません。二枚舌と言いたければ言うがいい。ルールはルールです。

センナ、ダイオウ、アロエ主成分の薬は比較的刺激が少ないです。まずは、このあたりから選びましょう。ピコスルファート、ビサコジル主成分の薬は刺激が強めです。

塩類下剤を辞めてしまうと

便が硬くなります。これは便に含まれる水分が少なくなるためです。ということは、水分や食物繊維の摂取に更に力を入れないといけません。

そうだ膨潤性下剤だ!

刺激性下剤を使用したいが、便も硬くて塩類下剤も服用したい。そこで膨潤性下剤が登場です。膨潤性下剤は水分を含んで膨潤することで便のカサを増やす薬です。ということは便を軟らくするという点では塩類下剤に近いところがあるわけです。

こんな商品です。

 

ただし、注意点があります。膨潤性下剤を含む商品には刺激性下剤の成分が入っているので毎日飲むようなものではありません。高齢、病気、医薬品の副作用などの避けられない理由で腸の動きが低下している場合であれば、毎日服用も考慮の余地があり得るかもしれませんが、一般的な便秘で毎日飲むようなものではありません

もう一つ注意点はパッケージです。センノシドを生薬と言い、膨潤性成分を食物繊維と言う(これはまあいいとして)。そしてその商品を植物性便秘薬と言う。パッケージよりも成分表を見るようにしましょう。

まとめ

酸化マグネシウムに不満がある場合

・まず水分摂取量を再確認

・変えるのなら比較的刺激の少ない刺激性下剤(併用はダメ)

・刺激性下剤に変えるのなら、水分と食物繊維を特に注意して摂る

・刺激性+膨潤性下剤も選択肢にあるよ

 

※この記事はご購入前に一般的な知識を知っていただいて、大まかなアタリをつけていただく事を目的とするもので、個別具体的なケースに適しているかどうかについて言及するものではありません。購入時は薬剤師または登録販売者と相談して薬を決め、説明を受けましょう。説明がこの記事と違っている場合は販売店の方針に従うようにしましょう。

※この選択方法はあくまで当店の見解です。他の選び方を否定するものではありません。

 

 

 

 

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