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どの解熱鎮痛薬が一番効くの?教科書を調べてみた

解熱鎮痛薬の比較についてはいろんな記事で紹介されています。口コミサイトで「ロキソニンが良く効く」とか「アセトアミノフェンは効かない」とか言われていますね。これは専門的にどういうことを意味するのでしょうか。本当にその薬が良く効く(or効かない)のでしょうか。どのように解熱鎮痛薬を選べばよいのでしょうか。

考えてみましょう。

「効く」って何だろう?

「効く」という言葉にはいくつか定義があります。

有効性

「ロキソニンが良く効く」という言葉に何か情報が抜け落ちていませんか。

「量」です。

ロキソニンであれば1回服用量は60mgです。

この有効性という指標は薬の効果を比較する場合には「量」を必要としない概念です。

言い換えると「いくら量を増やしてもその効果の差は変わらない」という意味です。

いくらロキソニンをたくさん飲んでも、麻薬性鎮痛薬の効果には及びませんよと言う意味です。

効力

「〇〇の効力は××の△倍」と表現されることが多いです。

逆に言えば△倍服用すれば同じということです。

同じ作用をする薬は服用量が変われば、その効果の強さ関係はひっくり返ります。

同じような作用の薬の効果の比較で使われる言葉です。

この点が有効性と違います。

調べてみた

上記を踏まえて、どの薬が一番効くのか調べてみました。

インタビューフォームや論文もありますが、安定した答えが見つかるのはやはり教科書です。

有名どころの教科書で紹介します。

比較対象がアスピリンになることが多いです。

アスピリンと言えばバファリンAです。1錠あたり330mg入っています。

 

 

アセトアミノフェンvsアスピリン

Acetaminophen has analgesic and antipyretic effects similar to those of aspirin, but only weak anti-inflammatory effect.

(Goodman and Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeuticsより引用)

前後に用量の記載がなかったので有効性の話題です。鎮痛効果は似たようなものだけど、抗炎症効果はアスピリンが強いみたいです。「effects similar」がちょっと歯切れが悪い感じです。少なくとも、アセトアミノフェンの含有量の少ない商品の効果はちょっと弱いと考えてもOKでしょう。

アセトアミノフェンがやや多めのものとしてはタイレノール。1回量は300mg。

ノーシンシリーズもアセトアミノフェン300mg+エテンザミド(解熱鎮痛成分)

イブプロフェンvsアスピリン

同じ教科書を見るとcompared to aspirinの項目に「Equipotent」と書いてます。イブプロフェンとアスピリンと効力は同じですね。市販薬でよくある商品では、イブプロフェンの1回服用量は200mgでアスピリンは330mgが多いです。理論上、アスピリンより効果が弱いかもしれないですね。でも、効力が1.5倍だから、痛みがが1.5倍減るということではないので注意してください。

イブプロフェンといえばリングルアイビーです。

150~200mgの商品があります。

当店もイブプロフェンの薬作っています。200mg入っています。

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ロキソプロフェンはどうでしょう?

ロキソプロフェンの情報は少ないです。「〇〇プロフェン」とイブプロフェンと同じような薬で、効果に差が無かったような論文もあることから有効性の差は無いでしょう。

効力については情報は見つかりませんでした。

ロキソプロフェンと言えばロキソニンですね。60mg入っています。

他にもバファリンEXもありますが、量は同じです。

 

まとめ

解熱鎮痛薬の効き目についてはこのようにモヤモヤとした結論しか出せません。

これは逆に言うと大きな差が無いということです。

薬はだいたい効果が同じになるように用量が調節されて発売されているので、基本的には大ハズレはないと思います。

本当に困った場合には、同じような有効成分に変えることはあまり解決策にはならないのです。

例えば生理痛で現状の薬に不満がある方には他の選択肢があります。

生理痛専門薬、エルペインコーワから考える生理痛薬のしくみ

頭痛でも肩こりのある場合もあるでしょう。

肩こりのある頭痛にもう一つの選択肢を

 

強い片頭痛は、もはや一般用医薬品で対応できないので、医療用医薬品の範疇に入っていきます。

 

「もうちょっと良い薬がないかな」程度であれば気楽にトライアンドエラーもアリですが、

本気で悩んでいる方は薬剤師や登録販売者に相談してみるのが良いでしょう。

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