姫路市飾磨の調剤薬局
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使い分けていますか?スポーツドリンクと経口補水液の違い

夏になると熱中症の話題が多くなることから、経口補水液のCMが増えたり、よく耳にすると思います。CMのワンフレーズはよく聞くかもしれませんが、経口補水液を正しく理解していますでしょうか?スポーツドリンクと何が違うのでしょうか?正しく使い分けるための情報です。

スポーツドリンクと経口補水液の成分比較

まず、成分を比較してみましょう。スポーツドリンクとしてポカリスエット、経口補水液としてOS-1を例に挙げてみます。

OS-1(100ml) ポカリスエット(100ml)
エネルギー 10kcal 25kcal
タンパク質 0g 0g
脂質 0g 0g
炭水化物 2.5g 6.2g
ナトリウム 115mg(食塩相当量0.292g) 49mg(食塩相当量0.12g)
カリウム 78mg 20mg
カルシウム 0mg 2mg
マグネシウム 2.4mg 0.6mg
リン 6.2mg  0mg
ブドウ糖 1.8g  不明
塩素 177mg  58.4mg

成分の濃度

成分 オーエスワン ポカリスエット
Na⁺ 50mEq/L 21mEq/L
K⁺ 20mEq/L 5mEq/L
Ca2⁺ 0mEq/L 1mEq/L
Cl⁻ 50mEq/L 16.5mEq/L
ブドウ糖 1.8%  不明
citrate3- 0 10 mEq/L
lactate- 0 1mEq/L

それぞれ公式HPより転載加工

どうでしょうか。経口補水液はナトリウムやカリウムなどの電解質が多いですね。構成が違うということは目的が違うということです。これは何を意味するのでしょうか。その目的を探ってみましょう。

スポーツドリンクと経口補水液の使い分け方

スポーツドリンクをスポーツの時に使うのは異論はないですね。スポーツドリンクはスポーツ時の汗の補給に使う。

では、経口補水液はどうでしょうか。熱中症に経口補水液とCMなどでよく見かけます。

実は、普段の汗と熱中症のときの汗は違うんです。熱中症になると汗がいっぱい出ます。そうすると汗に含まれるナトリウムやカリウムを中心とする電解質の濃度がドンドン上がっていきます。するとスポーツドリンクでは補給する電解質の量が足りなくなってきます。このため熱中症に経口補水液を使うのです。

スポーツ時など、普段の水分補給や熱中症予防にはスポーツドリンク、熱中症になったとき(なりそうなとき)、下痢、嘔吐は経口補水液が適しています。ついでにスポーツドリンクには炭水化物が多いので、日常的な水分補給はお茶や水です。

経口補水液の注意点

では、経口補水液を熱中症予防に使って良いのでしょうか。少なくとも日常の予防としては良くありません。電解質のナトリウムは塩分のことです。経口補水液を日常的に飲むと血圧が上がります

高齢の方は特に熱中症に注意しなければならない一方で、大抵の方は血圧が高いです。高血圧の方は夏になると血圧が下がります。しかし、毎日経口補水液を飲むと塩分を多く摂ることになり血圧が下がらないということにつながります。そういったことから、熱中症になった(なりそうな)とき、下痢、嘔吐のときに限定して使うべきだと思います。

 

当店でも経口補水液を販売しているのですが、「熱中症の予防のために」と毎日飲もうとされている方もいらっしゃいます。この場合はやんわり断ってお茶かスポーツドリンクを勧めています。経口補水液は毎日飲むようなものではないことを知っていただければ。

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